どうだろう

地元の駅ビルでチャリティー・シネマというのがやっていた。
何のチャリティーだか分からないが、300円だというので見ることにする。
映画は「シェルブールの雨傘」。
監督はジャック・ドゥミだし、音楽はミシェル・ルグラン。音楽が悪いわけがない。前に紹介した気がする「ロシュフォールの恋人たち」のコンビだね。
ミュージカルなんだけど、俺は意外にこういうのが好きなんだよね。
しかも、なんてったってカトリーヌ・ドヌーヴはかわいいよ。
ツイードのワンピースを着てんだけど、あれいいな。色違いで何色か持ってるみたいだし。
部屋の壁紙もカラフルですばらしい、一瞬俺もしたくなった。
多分ビョークのやつとかオゾンのやつとかで最近ドヌーヴを見た人は何いってんのって感じだろうけど、この時代はすごいよな。

思えば、大学2年生のフランス語の授業を楽そうだからと思い映画で見るフランス語なんて授業を取った。
そしたら、結構授業が大変だったんだよな。
前期がトリュフォーの「恋のエチュード」ってやつで子どもの僕には意味がわからなかった。
トリュフォーなんて知らなかったし、変態映画だしな。
それから、ゴダールをちょろっと見るんだけど、どうせみんな見てるからって先生が早送りするんだよ、見たことないっての。先生はゴダールが嫌いだったんだな。

後期はシェルブールを見るんだけど、テストが基本的にセリフを覚えろってのだった。
日本語訳とフラ語訳。
「あなたの子どもが欲しいの」とか「あなたなしでは生きられない」とか「愛してる」とか「ああ、恋人よ」とかそんなのばっか覚えさせられたな。
いい思い出だ。いまじゃ、フラ語はまったく覚えてないけどな。