Darwin’s Nightmare

　「ダーウィンの悪夢」という映画を見た。

　アフリカはタンザニアにヴィクトリア湖という大きな湖があります。
そこにナイル・パーチというスズキ科の大きな魚が外来種として放たれます。
ちょうど日本の湖や池にブラックバスが放たれたように。
そのナイル・パーチはどんどん増えていき、食べるとなかなかうまいらしく漁業が盛んになります。
湖の周りには魚の加工工場ができ、外国（ヨーロッパや日本）に輸出され外貨が入ってくるようになりました。
そこに住む人は仕事でき、うはうはな生活になりました。
くさったナイル・パーチのから揚げを食べることはできるし、外国人がちょくちょくくるから売春はできるし、発砲スチロールの残骸からドラッグはできるし、ナイル・パーチを輸出するために来る飛行機には銃がいっぱい積んできてくれるし。
　そういえば、ナイル・パーチは日本のコンビニ等で白身の魚としてかなり使用されているらしく、おそらく自分も気が付かないうちに食べているのでしょう。
　
　なかなか難しいのは、だれかめちゃくちゃ悪いヤツがいて、そいつが全てを仕切っているわけではないということ。それぞれの人はそれなりに一生懸命にやっているのだろうけれど全体としてはめちゃくちゃになってしまう。うまい解決手段がまったく分からないです。

　バス釣り前に最適な映画ですね。