奇妙な人々

図書館に行くと色々と奇妙な人々がいるわけです。
まあ、キチ○イみたいな人やうさんくさいおっさん、またはいつもいるなって人々です。
そうすると、俺は他人から見ればいつもいるなって人なんだろうけどさ。

そんな中で子どもも結構いるわけです。
自分のことを振り返ると、高校生まではまず図書館なんて行かなかったし、本なんて読まなかった。それはさておき、小学生とか中学生が意外に本を読んでるんですよ。何を読んでるかは知らないけど。

ちょうど俺がいた図書館は閉館の時間になると何かしらの音楽が流れるわけです。
そのとき、俺の前にいた中学生らしき子どもが、これって「G線上のアリアじゃん」と言っていた。俺は知らなかった。

フィネガンズ・ウェイク 1 (河出文庫)

フィネガンズ・ウェイク 1 (河出文庫)

最近はそこら辺にある本を適当に読んでいるわけです。
で、今日はジョイスなわけ。彼は20世紀最高の作家だと云われている。最高が何人いるのか知らないけどね。有名なのは「ユリシーズ」だけど俺は読んだことないね。

その彼の作品の中でも今回読んだ「フィネガンズ・ウェイク」は特に奇書だといわれてた。
奇書だっていわれても、まあこの前バロウズやサドを読んだから大丈夫だろうって思ってたわけです。しかし、想像を超えていた。僕の負けですな。
こんな本が、文庫で買える日本はすごいよ。
最後に解説の引用をします。

「随分前のことだが、日本では何でも翻訳されているという話をやや誇張してしゃべっていたら、あるアメリカ人の学者が「フィネガンズ・ウェイク」はどうだといった。私をやりこめたつもりだったのだろう。もちろん訳されている、と答えると、彼は呆れるというよりも恐怖に近い顔をした。この作品を読み終えた人さえアメリカ人にもざらにいないのだから。」