日本映画をみようかな

某HPに書いてあったので、以下引用。


〈社会〉内での位置取りにあくせくする私たちに突如〈世界〉からの光が降り注ぐことがある。そう。〈社会〉をどう生きるかなど実はクダラナイ。ところがそういう〈脱社会的〉な視線を採った者(エイリアンズ)にだけ見えてくる〈社会〉のかけがえのなさがある。そのことを感じさせる教材的な日本映画を挙げた。簡単には観られない映画も含まれる。
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【1】足立正生監督『銀河系』(67)[ビデオやDVDなし]
【2】鈴木清順監督『殺しの烙印』(67)
【3】若松孝二監督『現代性犯罪絶叫篇・理由なき暴行』(69)[ビデオやDVDなし]
【4】川島透監督『押繪と旅する男』(92)
【5】相米慎二監督『お引っ越し』(93)
【6】石井隆監督『ヌードの夜』(93)
【7】黒沢清監督『CURE キュア』(97)
【8】岩井俊二監督『リリイ・シュシュのすべて』(99)
【9】高橋陽一郎監督『日曜日は終わらない』(99)[ビデオやDVDなし]
【10】塚本晋也監督『バレット・バレエ』(99)


【1】乳母車、仏壇、松葉杖などの片輪的オブジェが〈社会〉から〈世界〉への扉となる。眩暈の渦。
【2】アドバルーントヨペットパロマ炊飯器など60年代なもののアーカイブスといえる無国籍ニューアクション。人々が互いに同じ〈社会〉に属すると思えた「匂いのある時代」を象徴。
【3】小田急に乗って網走に行こう──今では台詞の意味が不明だろう。〈外部〉への切実な希求と〈外部〉のなさへの痛切な認識が同居した時代を象徴。
【4】近代の光と前近代の闇に引き裂かれたモダニズムの心性を描く乱歩の同名短編が原作。引き裂かれるが故の矛盾が匂い立つ。だが匂いはいずれ消えると乱歩は見通した。不可能性への憧憬(の眩暈)を押繪の美少女が象徴。
【5】カオスの眩暈の中で〈世界〉に接触したが故に〈社会〉を受容するという通過儀礼モチーフの決定版。
【6】「疲れた男」が「全てを受け入れる女」の夢を見る。これまた不可能性への憧憬(の眩暈)。ロマンポルノの集大成。
【7】〈社会〉が辛いなら〈社会〉から離脱しろ──酒鬼薔薇の声明文を先取りする本作は事件以前に撮られた。
【8】カオスの眩暈の中で〈世界〉に接触したが故に完全に〈脱社会化〉した凶暴な少年。〈世界〉との接触は人を仏にするか鬼にするか。
【9】〈社会〉を生きられない者たちの繋がり合う輪。これがあれば〈脱社会化〉した少年は鬼にはならない。青山真治ユリイカ』モチーフの先駆。
【10】〈社会〉は糞だと叫んだ元パンクス世代が、お前こそ糞だとチーマー世代にボコられるアイロニー。〈社会〉が空洞化しだ後に生まれたチーマー世代は真理を知っているのか。元パンクス世代の煩悶。

引用終り。
俺はと

殺しの烙印 [DVD]

殺しの烙印 [DVD]

りあえず2を見ようと思ったんだけど、ビデオが見つからない・・・。宍戸